やっぱりスタプラがすき

徒然なるままに好きなアイドルの好きなところを綴る暮らしがしたい

「バズる」の言葉の意味を考えた

推しがバズったらしい。

わたしの推しは、AMEFURASSHIの愛来ちゃん。名字はない。あいらちゃん。

2023年4月29日。ららぽーと豊洲で開催された。AMEFURASSHIの『Coffee』というミニアルバムのリリースイベント。

わたしも、当日、その場にいた。
芝生の照り返しが熱いなあ、って一日過ごしてた。日焼け止めちゃんと塗るの忘れて凹んだ。
安定の引きの悪さで、整理番号はあんまりよくなかったから、花道狙って、近くにきたとき撮影できたらいいな、なんて思ってた。

丁度ミニアルバムの中の新曲初披露するよ!って告知されてた今回のリリイベ。どんな曲だろう、なんて楽しみにしながら入場して、無事に花道近くをゲットして、新曲のイントロ聞いて、ダンスみて、うーわ、これ推しめっちゃ好きそうな振付、楽しそう、曲も早口言葉だ、かわいい、たのしい、なんてそんなことを思ってた。

特典会も遠距離撮影会が追加されて、ステージの上でお題に答えるメンバーをみて、楽しい時間を過ごさせてもらったのもいい想い出。自分自身も、チェキも撮れたし、お話もできたし、メンバー全員から動画ももらえたし、満足して帰宅したの。昼は暑くて、夜はちょっと冷えてくる、そんな4月末の楽しい一日。

その日のイベントの動画が、バズったらしい。
ファンが投稿した動画や写真が、TikTokを中心にすごい再生数やいいねを記録し始めた、らしい。


*  *  *  

 
今回のミニアルバム『Coffee』のリリースイベントは、撮影可能が多かった。
前回のアルバムの『Drop』のリリースイベントのときは、撮影可能の資格を手に入れるのに特典券が2枚必要だったし、撮影可能の権利をもっていても、最前列は撮影不可だった。
今回からは、特典券が必要なわけでもなく、最前はカメラを回しちゃだめ、なんてことを言われるわけでもなく。誰でもどこでも撮影可能。なんて大盤振舞いだろう、っていうのが正直な感想。

特に、全曲撮影可能ってメンバーたちはすごいプレッシャーだと思う。だってどの角度からも観られているものが、自分の届かないところにデータとして残る。
どんな形で発信されるかも、ファンを信頼の上で任せるしかない。
あと、やっぱり寂しかったとおもうのね。ライブ、盛り上がってほしくてもお客さんがみてるのはスマフォ越し。

でも、メンバーにカメラ置いて、踊って、って曲中に言われても録画ボタンを止められないファンの気持ちも痛いほどわかる。
だって、大好きな推しの表情を逃したくないし、動画や写真が自分の手元に残るのって本当に幸せよ。*1

数曲のみ撮影可能に絞った方がイベントとしてはバランスがいいよね。
今回のリリイベも、収容人数が限られていた箱タイプの会場とかはそうだったのかな。
でも、ららぽーとの屋外だったり、イオンの広場だったり。ふらっと人が立ち止まれる会場は全曲撮影可能だったのは、なんだろう、自然な形ではあるのかなっておもえた。撮影禁止のプラカードを何人も配置するのも大変だったのかもしれないけれども。

誰しもがスマートフォンを持っていて。
誰しもが撮影や録画を、そこそこの画質で気軽にできる媒体を持っていて。
誰しもが、その撮影したものを気軽に発信できるプラットフォームが揃ってる。

そんな環境が揃った中で、スタッフさんやレーベルさんが全曲撮影可能にして、メンバーが360度ステージ上でパフォーマンスを魅せてくれて、ファンがそれに応えて、各々のアカウントで発信して。


そこで冒頭にかえる。

推しがバズったらしい。TikTokで。

ファンじゃない人も見られるリリースイベントでの掴みで選ばれた入場曲でのダンスと、いつものMCのノリの中で行われた奇跡の一枚を撮ろう、なんていうコーナーの写真で。

再生数、すごかった。
一夜にして変わることあるんだね。

発信し続けるファンの熱量のすごさと、瞬間を切り取られて発信されても人を魅了することを証明した推しのビジュアルとダンススキルの説得力と、タイミングってわけわかんないところに落ちてるんだなって驚きがいまも残ってる。


*  *  *  


バズったすぐあとのイベントには直接足を運べなかったんだけど、どうやらご新規さんがそこそこいたらしいってレポートをみて、なるほどー、なんて思ったりした。

今回のリリイベでご新規さんの特典会が威力を発揮したのは間違いないとおもう。

ご新規さんは、公式SNSのフォローをするだけで、無料で2ショットが撮れて、なおかつご新規券に、日付と宛名とサイン入り。ずっと続けてる施策ではあったけど、こんなに威力を発揮したのは初めてだったんじゃないかな。

特に、バズったらしい動画や写真が撮影された、ららぽーと豊洲を終えてからのイベント、わたしが行けたところだけでも、愛来ちゃんのご新規列は長かった。初めての方にひとつひとつ丁寧に対応している姿を、後ろの方でみていて、何だか誇らしい気分になったのと、疲れちゃうよね、大丈夫かな、わたしこのあと特典会行かないほうが休む時間増えていいんじゃないの、って気分にもなった。いやわたしも会いにイベント行ってるのでもちろん並ぶんですけど!

特典会、ご新規さんに先に並んでもらう、っていう方式に舵を切ったのは、親切で良かったなって思う。*2

あとご新規さんに説明するのに、ルールがわかりやすく明文化されたのもよかった。何カ条、って掲示物。暗黙の了解なんて伝わらないもんね。*3


*  *  *  


タイミングよく発表された推しのテレビ出演もあった。
ゴールデンタイムのフジテレビ。『平成令和ヒット曲を100人が熱唱!オールスター合唱バトル』
5月14日日曜日の19時から2時間。まさしくゴールデンタイム。
出演が発表された日付も、収録した日と、番組の内容(合唱の練習に費やしただろう期間)を考えたら、バズったからじゃないってことはわかるし、愛来ちゃんが掴んだお仕事だったんだなってわかる。
でも、本当にばっちりなタイミングだった。

(出演は少しかもしれないけど、なんてお話会で聞いたから、少しでもゴールデン番組で会えるのうれしいよ、なんて返したのに、センターマイクの前に立って歌うシーンあってひっくり返ったよね、推しの出演が嬉しくてテレビ越しに構えてたスマフォを持つ腕が震えたし、ないちゃった、綺麗な歌声、何回も聴いた。いい番組だったなあ)


*  *  *  


TikTokのフォロワーの伸びも、本当に凄かったね。
伸びに答えるように、毎日動画をあげ続ける努力をしている愛来ちゃん、本当にえらい。毎回コメ返もしてる。本当にえらい。継続してるのが本当にえらい。

ここがチャンスかもしれない、って掴みにいく努力が見えた。毎日の投稿大変だよね、お仕事あるし、ストックだって切れることもあるだろうし。それでも続けている姿に、動画が更新されるたびに今でも元気をもらってる。

個人でTikTokライブやってみたりもひとつの挑戦だったのかな。ゲリラで始まったTikTokライブ、ギフトで楽しんでる姿、かわいかったなあ。

でも、わたしはちょっと怖かった。
コメントの雰囲気が違うの。
「〇〇って呼んでください」「認知してください」「頑張れって言って」「好きなタイプは?」そして、執拗に繰り返される訳の分からない同じ文面。

ああ、バズるってこういうことか、ってそのとき初めて少しだけ、納得した。内から外へ。
画面越しに気軽に簡単に言葉を投げられるってこういうことなんだなって思った。

なんだか勝手に泣きそうになって、たくさんアイスと辛ラーメン買ってあげたい……って気持ちになったりしてた。

本人は全然気にしてないのかもしれないし、いろんな言葉を掛けられるのって慣れてるのかな、ともおもうけれども。うまくコメントを返してたり、拾わなかったり、さすがだなって思った。

とにかく、今までとは違う層に愛来ちゃんの存在が届き始めたんだなって、そう感じたゲリラ配信だった。


*  *  *  


今回のミニアルバムの豪華版の特典は、45分の長めの尺だったZepp Yokohamaでのフェスのステージ。
ミニアルバムに入ってるうちの3曲は披露されてるフェスだったし、ツアーで用意された凝ったモニター映像の前で、ばっちりパフォーマンスする映像特典。アメフラちゃん初めましての方に配って歩きたいくらい、ちょうどいい11曲が収録された円盤だった。

アルバム曲のMVは、CDについてくる形ではなくて、You Tubeでの公開だったのね。

リード曲の『Blow Your Mind』今までにない再生回数の伸びだった。初の海外ロケ。台湾。アジアの風景と、曲の雰囲気と、はっきりとした色合いのお衣装、小気味よいカット割り、素敵なMVだった。

そのあと公開された、これまた新曲の『One More Time』海辺で撮られたオフショット風の、夏のはじまり?おわり? 青春とはまたちょっと違う、女の子たちのノスタルジックな映像が、素敵なMV。じわじわ再生回数を伸ばしてるのも納得。

リリイベが開催されてる間にも、こうしてアルバムを楽しめるMVが公開されたり、リリイベは基本的にライブ配信してくれたり有り難かった。

わたしは、都内の会場まで、遠征とは言わないまでも、交通費で往復特典券3〜4枚分くらいかかるところに住んでるヲタクなので、配信ほんとうに嬉しいです。しあわせ。撮影可能のお写真やファンの方の投稿のお裾分けをもらいながら、行けるところは足を運んだりして、楽しい時間を過ごしてたリリイベ期間だったよ。


*  *  *  


そうして迎えたリリースイベント最終日。会場は、今回のリリースイベントのターニングポイントとなったららぽーと豊洲。*4
わたしは個人的な諸事情で悔しいことに在宅。(いいもん、2回前のリリイベで全員とお話してきたし!!とか思いながら、最終日、しかも豊洲に行けないのが悔しかった。動員にカウントされない。自分の都合なのに泣いてた。ごめんねって勝手に思ってる。)

動員目標は500人。
ステージで発表された、運営側の集計結果は、目標の1.5倍近い734人。後から公式Twitterで知ったけど、その中で特典会に初めて参加してくれたご新規さんは150人もいたらしい。すごい。

マネージャーさんが一の位から発表していく中、茶番をはさみながら、十の位の発表、そして、最後、百の位。「7」の数字をきいて、見事に転ぶ愛来ちゃんが、メンバーを見上げて、くしゃっと泣き顔をみせるところ。

配信や、フォロワーさんの動画でお裾分けしてもらって、何回も見て、わたしも泣いてしまった。集合写真をみて、人がぎっしり埋まった豊洲の光景、誇らしい以外の何者でもなかった。

涙止まらなかったよね。満員の光景は、アメフラちゃんたちには、愛来ちゃんには、どう写ってたんだろう。

いままでのライブのMCでも、泣き顔たくさんみてきたなあ。最近はあんまり泣かないようにしてたね。「愛来はすぐ泣くから」なんてメンバーからいじられるのも最近の定番だったね。

今まで聞いてきた挨拶、わたしのなかで、印象に残ってる言葉がいくつかある。「一歩進んで下がるのはもう嫌」「ずっと同じところで足踏みしてる気がする」「スキルだけを磨いてもだめなんだなあって」そんな言葉たちが、一瞬でわたしの脳内を巡っていったの。

イベント終わりのInstagramの投稿と、そのコメント。たくさん書いてくれてた、その中の「諦めないで、続けてきて本当によかった」その一文でまた涙が止まらなかった。

ねえ、続けてきて本当によかった、って思ってくれてありがとう。続けてきてくれてありがとうは、こっちの台詞でもあるんだよって。伝えにいきたい。


*  *  *  


いまだにバズるって言葉の意味が、よくわからない。

だってSNSのオススメって自分用にカスタマイズされるじゃない?
わたしがよく見るから、目に留まりやすくなってるんじゃないの?
そう思う気持ちがずっとある。

でも、豊洲でのイベントがひとつのターニングポイントになっていたのは事実で。「バズった」をキーワードに記事がでてきたり、ラジオにゲストとして呼ばれて、パーソナリティの方から「バズってたね」って言葉をかけられているのを聞いたり、続投でキャスティングされたCMのプロフィールの中に「ファンが投稿した動画がSNSで300万回再生」の文面があったり。

バズる、って、他者からの言葉で実感が持てること、再生回数という数字で残せるんだなってことを知ったのね。

ずっとずっときっかけが欲しかった。

AMEFURASSHIのパフォーマンスのレベルが高いのなんて知ってる。楽曲も自分たちの路線を確立していて。4人のキャラクターも、ビジュアルも、スキルも、それぞれ魅力的で。努力と実力と動員が見合っていないんじゃないか、そんな葛藤が、一ヲタクのわたしの中に、ずっとある。

なにかきっかけがあれば。
そんな想いをずっと抱えてきた。

だから今回の「バズった」が、ひとつのきっかけになったら嬉しいなあ、って思う。

バズりが、芽吹いたかどうかはまだわからない。

でも日曜日開催のオルスタキャパ800人の会場の、2部制のワンマンライブが、両部ソールドアウトしたこと。
アイドルフェスではない、ひたちなかで開催される夏フェス(どちらかというとロックフェス?)にお呼ばれされたこと。
海外のイベント、台湾遠征が決まっていること。

TIFや山中湖のアイドルフェス。夏の予定が少しずつあること。まだ発表されていないことも、たくさんあるといいな、なんて思ってる。

 

*  *  *  

 

ここから先は、一ヲタクの勝手な戯言なので読み流してね。

わたしは、勝手なことしか言えないから、今回のご新規さんたちや、SNSを通じて興味を持ってくれた層が、近いうちにまた行こうと思えるライブがあればいいと思ってる。

一番近いワンマンライブはリリイベ最後のららぽーと豊洲の前に完売してた。今までを考えたら、ほんとうにすごいこと。でも、豊洲のそこにいた150人は、次どこにきてくれるだろう。

TikTokのコメントをちらっとみるだけでも、〇〇(地方の名前)にきて、ってあったりする。

アフターコロナで、ライブハウスの予約をとるのが大変だって聞くけれども、今年中には、東名阪(に、欲をいうなら福岡、仙台もあっても素敵かもしれない)のツアーが用意されていたら、嬉しいなって、勝手に、本当に、勝手に思ってる。

交通の便がいいところで、イベントがあってもいいなあ。AMEFURASSHIのイベント。興味を持ってくれた方がきやすい、そんな価格帯のイベント。だってタイムテーブル20分とかで5000円以上するアイドルフェスのチケット、ハマりたての層が買うまでに勇気いるもん。これも勝手に思ってるだけだけど。

でもね……!
最近続けてDance Practice動画がYou Tubeにあがってるのは最高だとおもってるの。

TikTokでじわじわ人気が出た蟹ダンスこと『Drama』に、投稿されると再生数もそこそこ回る新曲の『Tongue Twister』きちんとしたスタジオに、メンバーカラーのお揃いのお衣装をきた、ほぼ定点のカメラ。メンバーのダンススキルがハッキリわかる素敵な形式の動画。

鉄は熱いうちに打て、なんていうけど、少しだけ興味を持ってくれた層が去ってしまう前に、AMEFURASSHIに会ってみたいな、すきだな、って引き込むような、そんな雰囲気が続いていったらいいと思ってる。

わたしが大好きなグループが、もっともっと有名になればいい。いろんなひとに知られてほしい。

そんな想いを改めて強く感じた3ヶ月ちょっとだったので、記録がてら思いのままを残しておくね。

アメフラのみんながだいすき。
愛来ちゃんがだいすき。

だいすきな推しと推しグループがいる毎日は、生きがいがあって幸せです。びっくらぶ。

おしまい。

 


*  *  *  

 


ここから先は文章に混ぜるには……ってなった、ちょっとした愚痴なので……個人的に書いておきたいなって思ったこと。*に対応してます。いい気分にはならないよ!

 


*1 撮影可能でアップされた動画や写真の取り扱いって難しいよね。公式アカウントや、メンバーが自分のSNSに載せるのは当たり前だとおもうけど、自分が撮影したものじゃない、SNSにアップされたものを素材にして自分の投稿用の動画だったりアイコンを作るのは違うじゃない? ってわたしは思ってる。でもその判別って具体的につかないし、うーん、むずかしい。見解を求めることでもないんだろうけれども。

*2 思いのほか、ご新規列が長くて、一部と二部で分かれてた特典券が意味をなさなったこともあったなあっていうのも今では想い出。一部も二部も両方特典会たのしみたいな……でもご新規さんのためなら……っていう気持ちを抱えてないっていったら嘘になっちゃう。

*3 ご新規列、明らかにマスクしてない人もいたし、特典会の様子を撮影してるところがSNSで流れてきて、えっ、ってなったこともあったなあ。でもどこにも特典会撮影しちゃだめだ、なんて書いてなかったもんね。全曲撮影可能だったら特典会だって撮影してもいいって思っちゃうのわかる。明言するの大切だなっておもった。すぐ対応しててとても良いなあっておもったよ。

*4 上限設定したのに、動員目標人数の整理券配り終える前に特典券なくなっちゃうってどういう状況だったんだろう。イベ開始前のループはなしでもうちょい枚数減らすとか……とは思った。想定外の人数で嬉しい誤算だったのかもしれないけれども。特に遠方からいったのに特典券もらえなかったって方のツイートみたとき悲しくなっちゃった。今後改善しますように!